世界のどこかでバブル

これは私が常日頃口にしている言葉です。コロナショックやリーマンショックなどのバブル崩壊で世界的に経済が冷え込むことがありますが、世界のどこかには、バブル崩壊をものともせず経済成長を続ける国があります。そんな国はいつ行っても若さと熱気で溢れています。どこへ行ってもお年寄りばかりの日本とは対照的です。儲かりそうかどうかはデータではなく皮膚感覚で分かるはずです。

途上国は物価が安いからいくら売っても儲からないだろうと考えている人が多いと思いますが、途上国の物価は本当に安いのでしょうか?私の知る限り、途上国だからと言ってコーラが10円で売っていることはありません。平均的な価格は先進国よりも安いですが、先進国のまとめ買いと同じくらいの価格で売られていますから、現地の水準から考えると決して安くはありません。マーケティング費用をほとんどかけずに、しかも人件費は激安なわけですから、途上国で売った方が圧倒的に儲かるのです。人件費が安いことは最大の武器なのです。機械化よりも人件費が安いことの方がメリットが多いのです。

しかしそのような国においては、人件費が年々上がっています。それじゃあ意味ないじゃないか!とお叱りを受けそうですが、実はそこがポイントなのです。景気が拡大しているからこそ物価が上がり、人件費が上がる。そして景気も拡大するのです。日本のように値下げ競争している場合は真逆です。値下げのしわ寄せは原材料費だけではなく人件費にも来ます。値下げ競争をしている限り景気は拡大しないのです。日本の場合、本来やるべきことは値上げなのですが、真逆のことをしていますから、一時的な賃金上昇はあったとしても、経済成長することはないでしょう。海外進出の基準としては、物価が上昇傾向にありながらも人件費の水準が割安である国を狙うと良いでしょう。簡単に調べる方法がありますので、いずれブログでご紹介したいと思います。

皆さんが途上国と思っている国はもはや途上国ではありません。タイのバンコクは大阪など足元にも及ばないくらい発展しています。日本で唯一、バンコクと勝負できるのは東京くらいです。バンコクの中心部の家賃はすでに日本よりも高い水準にあります。それは他の途上国(タイはもう途上国とは呼べません。むしろ日本の方が途上国、と言うよりも後進国です)にも当てはまります。

「アフリカの靴」というビジネスマンの小話があります。靴を製造販売しているA社とB社があります。両社ともアフリカの市場調査をするために、調査員をアフリカへ派遣しました。現地を視察したA社社員は「だめです。アフリカではだれも靴を履いていません。」と報告し、B社社員は「アフリカでは誰も靴を履いていません。ビジネスチャンスです。これから靴が爆発的に売れるはずです。」と報告したそうです。どちらの社員も嘘はついていません。同じ事象を見たとしても、視点が異なれば導き出される結論は異なる良い教訓です。途上国はチャンスの宝庫なのです。