沈みゆく日本と運命を共にするのか?

日本の人口は2017年9年2月の確定値で1億2679万人です。2008年をピークに減少傾向にあります。今後は人口減少にさらに拍車がかかると言われています。一般的に、人口=経済と考えることができますが、高齢者の多いいびつな形の人口ピラミッドではいくら1億人を超える人口規模を擁していても、社会保障費の増大は避けて通れません。ただでさえ日本の場合は低品質の行政サービスに高額の税金が使われていますから、今後、高度成長期のような大多数が潤うようなことはないでしょう。それどころか現役世代の負担はますます増えることでしょう。

途上国を見下している日本人は多いと思いますが、私からすれば日本こそが幸せになることができない沈みゆく国なのです。茹でガエルではないですが、少しずつ負担が増えていること、少しずつ貧しくなっていることに気付かないくらい感覚が麻痺してきているのです。テクノロジーの発展で生活は格段に便利になりましたが、貧しくなった日本人は格段に増えたはずです。いまこそ海外の目を向けるときなのです。

日本の人口は1億人を超えていますが、世界人口の2%にも満たないのです。国連の世界人口白書(2011年)によると世界の人口は70億人。世界を相手にすれば、単純計算で55倍の市場規模があるわけです。縮小するパイを争っても疲れるだけです。世界には物が慢性的に不足しており、持って行くだけで売れるようなところもあります。高度なマーケティングの知識を駆使し、高額な宣伝費をかけて商品を売るよりもよっぽど楽ではありませんか。

タイタニック号で沈んでいく順番を考えてみてください。二等船室から順番に危機にさらされます。これを国家に例えると分かりやすいと思います。最後まで生き残れそうなのは誰か?一般人が困窮して瀕死の状態でも普段と変わらぬ生活ができるのは公務員と大企業です。「広く薄く」一般人から巻き上げた税金で公務員と大企業が救済されるのです。このあたりをしっかりと頭に入れてキャリアデザインすべきです。