メルカリにはビジネスのヒントがいっぱい

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主婦層や若者に人気のメルカリですが、メルカリにはビジネスのヒントがたくさん転がっています。どんぐり、松ぼっくり、トイレットペーパーの芯、ラップの芯、途中まで貯めたスタンプカード、試供品、レジ袋、お酒の空き箱、配布されている無料のポケットティッシュなど、そんな物を買う人なんているの?と思ってしまうようなものが売れています。

例えばどんぐりは煮沸消毒、アルコール消毒済で販売されています。都会育ちで虫が苦手という方も多いはずですから煮沸消毒は有難い。子供が口に入れることもあるでしょうから、親としてはアルコール消毒されているのは使い勝手が良い。消費者のニーズをがっちり掴んでいます。当然、どんぐりをそのまま売るよりも高い価格で売れています。

メルカリは不正、不適切な出品が入り込んでいますが、それらの出品はまさに世相を映し出す鏡のように思います。世の中の仕組みを知るのにも最適だと言えます。以前、宛名が空白の領収証(国税庁によれば領収書は総称で領収証を含むとしているそうです)が出品されており、問題となっていました。脱税に使うのだと思いますが、なぜ宛名のない領収証が必要な人がいるかを考えると勉強になります。私は仕事上、領収証をもらう機会が多いのですが、驚く経験をしたことがあります。日付を間違え、修正液で修正したものを渡してきた事務員さんがいました。領収証の意味をまったく理解していないのでしょう。

現金も出品されていたことがあるそうです。エラーコインや昔の紙幣など希少価値のあるものであれば納得はいきます。そうでないのに、現行の1万円を1万1千円で買う人がいるのでしょうか?また、いるとしたら何のために損してまで買うのでしょうか?不謹慎かもしれませんが、そう考えていくとなかなか勉強になります。答えは言いませんが、買う人が多数いたそうです。現金が規制されれば出品者は他の方法を考えるはずです。

たとえば現金でアートを作り、貨幣損傷等取締法に抵触するかもしれませんが、芸術作品として出品することも考えられます。もしくは現金は諦め、10,000円がチャージされたPasmoなどの交通系カードやnanacoなどのプリペイドカードを出品するかもしれません。まさにいたちごっこですね。

もちろん違法なことはすべきではありませんが、禁止されたらすぐに諦めてやめるのではなく、他の方法を考える不屈の精神は、学ぶべきことかもしれません。