なぜ悪いことは続くのか?「悪いことは重なる」法則

マーフィーの法則にありそうな言葉です。悪いことが続くと、バイオリズムが悪いということで処理している人もいるかもしれません。しかし、因果応報ではないのですが、悪いことが起きるときは、それなりの理由があるのではないかと思います。

(「起きる」か「起こる」どちらの表記にするか迷うところですが、NHK放送文化研究所のウェブサイトによると、現代用法ではどちらでも良いそうですが、「起きる」は横になっている状態から立ち上がることに用いられ、「起こる」は病気や災害などある状態や状況が発生するときに用いられてきたそうです。)

悪いことは連続して起こる話に戻しましょう。たとえば胸ポケットからスマホを落として割れてしまったとしましょう。いつもはズボンのポケットに入れていたのに、その日はズボンのポケットに穴が開いていたので、面倒という理由でそれを縫わず、胸ポケットに入れていた場合、ズボンのポケットを面倒と思い、もしくは些細なことだと思い、その場で対応して縫わなかったことに問題があります。

面倒だから、時間がないから、明日やればいいから、様々な理由があると思いますが、その時の小さな穴を塞がなかったことが原因で大きな穴になってしまうのです。小さな問題が大きな問題を誘発する典型例です。例えるなら、ボタンのかけ違いのようなものですが、ボタンは一つ余るだけであり、やり直しもきくのですが、トラブルはそうはいきません。ひとつのかけ違いが大きな違いを生み出すだけでなく、やり直しもききません。

何かの小さな判断ミスが次の判断ミスを引き起こすのです。その状態を「ついてない」と言って嘆く人が多いのですが、原因はその前の小さな判断ミスなのです。判断力が鈍っているのに判断をくだすわけですから、正確な判断はできていません。したがってミスを起こしやすいのです。この小さな判断ミスを起こさないようなマイルールを設定するなどの工夫が必要だと思います。バケツの小さな穴をどう塞ぐか工夫すべきです。もっともバケツに小さな穴が開いていることに気付かない人も多いかもしれませんが。

債権回収のスタッフは、お客さんに怒鳴られると、動けなくなり黙り込んでしまう人が多いそうです。しかし黙っていては商売になりません。機械的に言葉が出てくるように、目の前の付箋に対応方法が貼られているそうです。

プロ野球選手でもスランプのときは自分のフォームを研究するそうです。絶好調のときとはフォームが微妙に異なっていたり、重心移動がスムーズでなかったりと、何らかの小さな穴があるそうです。その穴をふさいだ人は復活し、そうでない人は戦力外になっていきます。

教訓:

小さな穴を見つけたら面倒と思わず、すぐに塞ぎましょう。