私はラインクリエイターズマーケットにスタンプを出したことがあります。アイデアはありましたが、絵心がないので、イラストレーターに書いてもらうことにしました。記憶は確かではないのですが、42個スタンプを作成しなければならないとのことで、少々骨が折れそうだと思った記憶があります。
日本人に頼むと高いので、途上国のイラストレーターにお願いするつもりでしたが、もしかすると日本人も低価格で請け負う人がいるのではないかと思い、見積もりを取ってみたところ撃沈。本気で探せば見つかるのでしょうが、早く出品したかったので、海外で探すことに。
42個のイラストを作成するのにかかった費用はなんと30ドル。時間も2日しかかかりませんでした。この激安価格ですから、スタンプの売り上げはすぐに損益分岐点を超えました。インド人に依頼したのですが、彼女たちにすれば、それなりに収入になるでしょう。そして先進国の人々がオフショアへ依頼することによって賃金は上昇します。
一方、日本のイラストレーターは一部を除き、仕事がありませんから、安い賃金で仕事を請けざるを得なくなります。途上国の賃金は上がり、先進国の賃金は下がる。そしていつかはフラット化する。世界同一賃金という考え方は間違いではないように思います。