shopifyに学ぶ巧みな価格設定

実物を見たら思っていたものとは違ったというのはよくあることです。ジャケットを買ったら思っていたより生地が安っぽかった、ホテルに泊まったら思ったより部屋が狭かった、豪華に見えた食事がそうでなかった、メニューと出てきたものがまったく違ったなど、このような例は枚挙にいとまがありません。

覚えておきたいのは、パンフレットやホームページに掲載する写真は全力+αだということです。プロのカメラマンが、一番よく見えるように撮影してさらに修正をするのですから、実物は写真とかろうじて似ているだけで全く別物なこともよくあるのです。写真は「盛る」のが基本なのです。

同じ考え方をすると、安さを売りにする各種サービスも「〇〇円~」というのは、その価格では満足するものを得られないと思っていた方が良いでしょう。消費税が入っていなかったり、補償(保険)が別だったり、必要なオプションが別料金だったりします。apple製品の場合はアップルケアはほぼ必須です。

海外販売を始めたいという人も多いと思います。shopifyは非常に良いサービスだと思います。しかしながら、日本から海外へ販売したい場合、ベーシックプランの月額$29ドルは何の役にも立ちません。なぜならDHLやFEDEXを連携させて使いたい場合、日本ではデフォルトではなくオプションだからです。まずそれぞれのクーリエと契約しければならないのでshopifyの宣伝している割引料金は日本では適用されません。仮に個別で契約したとしても自動計算機能を有効にしなければ、送料が自動で計算されません。そのためにはプレミアムプラン(月額$299ドル)にしなければなりません。月額で文字通り一桁違います。もしくはベーシックプランかスタンダードプランにオプションで月額20ドル(年間契約1年分前払い)する必要があります。shopifyはオプションで高くなる仕組みになっているので注意が必要です。しかもそのオプションはワンタイムではなく継続課金です。

利益率が高く、ある程度の規模の越境ECサイトであれば良いサービスであることは間違いありませんが、小規模で利益率が低いサービスには向かないかもしれません。

小規模で利益率が低い場合は以下を討すると良いでしょう。

  • wix business(販促ツールが多く提供されています)
  • paypalショッピングカート
  • ワードプレス+shopify(埋め込みは料金が格安です)
  • ワードプレス+woo commerce

shopifyについては改めて説明したいと思います。shopifyが成功しすぎて日本ではあまり知られていませんがbig commerceなどもよく使われています。