海外不動産投資~なぜ途上国の土地を外国人が取得できないのか?

標記は、海外不動産投資を考えている方から頻繁に問われる質問です。答えは簡単です。途上国の土地は安いので、資産家であれば国ごと買えてしまう。そうなると国家の存続が危うくなるからです。一方、先進国では土地の価格は高いため、そのようなことは可能性としてはほとんどありません。マレーシアやフィリピンなどの途上国でコンドミニアム(分譲マンション)の所有が許されているのは、建物だからです。土地は依然として取得は不可能なのです。

裏ワザはあります。現地の国籍を取得するか、現地国籍の人と結婚するかです。そうすれば合法的に土地を取得することができます。他にも出資比率を変えて現地法人を作るという方法もあります。

ここでひとつ「あるある」をご紹介させていただきます。現地人の名義を借りて土地を購入する方法があるよ、と入れ智慧されることがあります。もちろん違法です。違法であるだけでなく、他人名義なので「自分のものだ」と主張することはできません。騙された日本人は「土地を取られた」と言いますが、そもそもが他人名義なので、取られてはいません。騙されたのです。現地で裁判をしても100%負けます。

私からのアドバイスとしては、「海外にいる日本人に気を付ける」です。私はこのルールを徹底していますので、海外で騙されたことはありません。見知らぬ土地に行って日本人に会うとつい気を許してしまいがちなのですが、それが間違いのもとです。海外にいる日本人にはかかわらないのが一番です。どこの国とは言いませんが、かなりの犯罪者が逃げ込んでいる国もあります。外国にいるときはある意味、無法地帯にいると思っておいた方が良いでしょう。