雑音リスニング

by

in

みなさんはリスニング練習時に、クリアな音質で聞いていると思います。スピーカーで聞いているかもしれませんし、ヘッドフォンで聞いているかもしれません。どちらであってもクリアな音質で聞いているはずです。

しかし実際の会話では、かなりの雑音があると思います。カフェであれば BGM、隣の席の人の会話などが耳に入ってくるはずです。空港のアナウンスなどは雑音が多く、非常に聞き取りにくいと思います。

実践では雑音がないことはないはずなのに、雑音がほとんどない環境下でリスニングの練習をするのは、何かおかしいような気がします。私たちは何も考えずに、「雑音=消去すべきもの」として捉えています。スタジオで録音したり、専用のソフトウェアで雑音を除去したりします。

しかし、クリアな音質でリスニングの練習をして、雑踏の中、英語を聞き取ることができるのでしょうか?どう考えても合理的な練習法だとは思えません。

耐性をつけるためにも雑音があるなかでもリスニング練習は大切です。TOEIC(R)などの資格試験忠に救急車が近くを通ってうるさかったり、隣の人が鼻をすする音が気になったりするようでは集中力が足りません。雑音リスニングで雑音耐性をつけましょう。

みなさんが使っている参考書には CD もしくは mp3のダウンロードがついていると思います。日本在住の英語のネイティブスピーカーでプロのナレーターというのは、それほど多くありません。ナレーションはプロの仕事ですので、ネイティブであれば誰でもできる仕事ではありません。その上、日本在住となると、人数はかなり限られています。みなさんが耳にする英語を話しているネイティブはおそらく十数名程度なのではないかと思います。

発音や話し方は人によって異なります。これは日本語でも英語でも同じ事です。方言や癖などがあります。できるだけ多くのバラエティに富んだ英語を聞くことにより、リスニング能力は向上します。

よく「子供が話す英語は聞き取りにくい」と言う人がいますが、これはみなさんがネイティブの子どもの英語をほとんど聞いたことがないからです。

まとめると、雑音がある環境下で、様々な人の英語を聞き取る練習をしておけば、資格試験のリスニングは楽に聞き取れるようになるはずです。