英語学習法

私のお勧めする英語学習法は、とにかくたくさんの正しい英語に触れるというものです。基本的には文法や構文などの学習はしません。さらに、学校の授業のようにダラダラやっても効果が薄いので短期集中で取り組むことを勧めています。

  1. 目標:単語10,000語

一万語くらい覚えておけばほとんどのニュースは理解できるはずです。英検1級くらいのレベルです。英字新聞もそれなりに読めるようになるはずです。大学生になると電車の中で単語集を開いている人はいませんが、単語学習は高校を卒業したら終わりではありません。

  • 基本表現:300程度(中学校の英語の教科書丸暗記でも良い)

英文にはきまった形があります。その形を身につけるためには基本的な単語で書かれた例文を覚えるのが一番です。

  • リスニング:音の暗記300時間

リスニングは暗記です。つながる音と消える音を覚えましょう。パターンはそれほど多くはありません。基本パターンを覚え、いろいろな人の話を聞きましょう。できれば静かな部屋ではなく、雑踏の中で聞くと良いでしょう。

  • フォニックス+シャドーイング:50時間

フォニックスで発音を覚えましょう。学校で習った発音記号は記憶から消してください。フォニックスを覚えたら、シャドーイングをしながら発音して口の筋肉を鍛えましょう。

  • 洋画:10本

必ず英語字幕で視聴してください。音の暗記をした後で行えば、音のつながりを確認できます。また、繋がったり消えたりする場合だけでなく、間違って覚えている単語の発音も修正することができます。さらに、生活様式やものの考え方、文化的な知識も身につきます。映画は文化の輸出とも言われています。

  • 洋書:20冊

洋書を読むことで、英語を英語のまま捉える練習ができます。また、多様な表現を身につけることができ、さらには知識も身につけることができます。

他に英語学習のコツとして挙げられるのは語法です。語法と言うと、意味の幅が広すぎるかもしれませんので、もう少し絞ると、動詞が取る型です。たとえばpreventは主に以下のような型で使われます。

prevent 人 from -ing  *人ではなく会社(法人)や政府などの団体のこともあります。

このような型を出来る限り多く覚えるべきです。そうすれば、先を予測して聞いたり読んだりすることができるからです。さらに、絶対とは言いませんが、同じ型を取る単語は似た意味になり、似た意味の単語は同じ型を取ると覚えておきましょう。

V 人 from -ingの型をとる動詞=妨げる

prevent

keep

stop

discourage

hinder

たとえばhinderの意味が分からなくてもpreventと同じような意味だと思っておけばよいでしょう。ついでにもう一つ例を挙げておきましょう。

V A as Bの型を取る動詞=AをBとみなす

see

consider

refer to

think of

describe

これもまた「型」なのですが、コロケーションという決まった言い方もたくさん覚えて欲しいと思います。日本では熟語として紹介されているものが多いと思います。

keep a diary

go online

take a look

make an effort

take medicine

keep quiet

日記をつけるの「つける」は何と言うか?薬を飲むの「飲む」はdrinkで良いか?などの答えがコロケーションです。理屈ではなく、そう言うからという理由しかありません。このような表現をたくさん覚えると英語が苦手な人でもなんとか会話ができるようになります。

やる気ホルモンはやらないと出ません。だから、まずは「始める」ことが大切です。