やるやる言っている人はやりません。有言実行といいますが、実行するのは1％以下くらいでしょう。新年の抱負として「今年は〇〇する」と言っている人は来年も同じ抱負を言うか、気移りして他の抱負を言うのがオチで、実現することはないでしょう。「絶対～」など、「絶対」をつける人もかなり怪しいと言えます。
本当にやる人はそんなことは言わずにやります。良い意味でも悪い意味でも実行する人はそんな予兆は一切見せずにやります。良い例ではないかもしれませんが、私の知人で自殺した人がいます。自殺の前日に彼に会いましたが、そんなそぶりは一切ありませんでした。どうして止められなかったのだろうと自責の念に駆られたこともありましたが、予兆がなかったので察することができませんでした。無口でやさしい、誰にでも好かれる男だっただけに、今でも残念でなりません。批判されるのを覚悟で言えば、口に出す人は同情してほしいなど別の感情が働いているのかもしれません。
松下幸之助は元旦も仕事をしていたそうです。本人はそんなことは知らず黙々と仕事をしていて、今日はやけに人が少ないなと言ったら、今日は元旦だよと言われて初めて気が付いたそうです。真剣に取り組んでいれば、周りのことなど気にならないものです。人に抱負を語っている暇があったら、自分の目標に向かって黙々と努力すべきです。
いまは５月です。６月で元旦から半年経過したことになります。新年の抱負はどの程度達成されているでしょうか？