英文エッセイを書くときに注意したい項目はいくつかありますので、いくつか挙げておきます。
まず、Iが主語の文が多いのは気になります。使ってはいけませんと言うのではなく、多用したり、連続して使うと稚拙な文章になってしまいますので注意してください。そう言うと、AlthoughやIfで始める人がいますが、その後にはIを使っているので同じことです。名詞を主語にした無生物主語構文で書くと良いと思います。(ItやYouも同じことです。)
英文を書くときはできる限り同じ単語や表現の繰り返しを避けるようにしてください。とりわけ、同じ単語が表現が近接しないように配慮することは大切です。この文章を書く側の視点を手に入れると、どのように展開するかという論理が分かり、パラフレーズのしゅほいうもわかるので、リーディングが非常に楽になります。
ライティングでは、トピックセンテンスの次の文をIfで始める人が多いのも気になります。大学院入試やライティング課題のスコアの高いサンプルエッセイを見ると、Ifを使った文はそれほど多くありません。サポーティングセンテンスはトピックセンテンスを詳しく説明するものですから、「もしも」は不自然のように感じます。「AはBだ」と述べたあとは「もしも」よりも「たとえば」や「なぜなら」の方が適切なように思います。
また、受身(受動態)は使わないようにしてください。学校であれだけ習ったので、どうしても使いたくなる気持ちは分かりますが、基本的にライティングでは使わないと覚えておいてください。
基本的なことですが、文法チェックについては、ワードの機能では少し弱いので無料で使えるツールを紹介しておきます。日本人独特の間違いはあまり指摘されなかったり、無料版は指摘箇所が少なかったりしますが、とりあえずないよりましです。
GINGER
grammarly
あとは以前説明したように、Google Advanced Searchを使って英文丸ごともしくは自信のない部分を全文一致で検索して検索数で確認してください。
近年、日本語で文章を作成し、Google Translateを使って英語に翻訳する学生が多いと問題になっています。機械翻訳独特の癖がありますから、見る人が見ればすぐにわかります。しかしそれも時代遅れになってきています。今は「AIに書かせる」時代です。
キーワードを複数入れてAIに書かせると90%以上ユニークな英文を書いてくれます。ユニークというのは剽窃ではないという意味です。誰かが同じキーワードを指定してもユニークな英文が作成されます。さらには、参考文献までつけてくれます。今まで2時間かかった課題が数分でできてしまい、教員にはバレないという素晴らしい?ツールです。AIはこれからさらに進化&深化することでしょう。
最近では特化型のAIライティングがあり、求人広告特化型はレスポンスの良いキャッチフレーズを提案してくれます。また、差別表現にならないかまでチェックしてくれます。
【推薦図書】
ライティングの本でお勧めの和書はありません。と言うのも、ほとんどの和書は、英文そのものだけにフォーカスしていて、家運を考える発想校に言及していないからです。また、パラグラフの構成もネイティヴの考え方とは少し異なるように思います。ですから、可能であれば洋書もしくはネイティヴが書いた本を読むと良いでしょう。
古い本ですが、以下の本などはお勧めです。How to Prepare for the TOEFL Essay (Barron’s How to Prepare for the Computer-Based Toefl Essay) (英語) Lin Lougheed Ph.D. (著)
Barron’sの試験対策シリーズあたりを選んでおけば間違いないでしょう。