価値観の違い・変化

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COVID-19が蔓延する前、私は平日に遊びに行くようにしていました。(子供が学校に行くようになってからは、週末に行かざるを得ない状況になってしまいましたが。)なぜ平日かと言えば、混んでいないからです。しかも平日は割引されていることが少なくありません。

待ち時間は何も生み出さない無駄な時間であり、さらにストレスもたまります。日本人はとかく行列を作りたがり、また、それに並ぶことを楽しんでいるように思います。

私の知人に平日がいいですよねと話をしたところ、「私も平日に遊びに行くようにしましたが、人気(ひとけ)がなさ過ぎて寂しい」と言っていました。人によってはワイワイガヤガヤした雑踏も気分を盛り上げるスパイスのようなものなのでしょう。

食事に関しても平日のランチはかなりお得です。ディナーの半分以下でほぼ同じクオリティの料理が食べられるのですから、利用しない手はありません。しかも混んでいないのでゆっくり食事をすることができます。生きるために食べるのではなく、楽しむために食べるようにしたいものです。余談ですが、グルメに関しては、リクルートの「メシ通」というウェブサイトが面白いと思います。私はここで紹介されているナポリタンのレシピと、カルボナーラのレシピが好きです。

さて、上記は以前書いた記事ですが、新型コロナウイルスの影響により、一部ではありますが、「平日」に動ける人が増えました。と言うよりも「休み」と仕事の境界線が曖昧になったのかもしれません。また、都会で生活する意味もだんだん薄れてきました。新型コロナウイルスの影響によって、人々の価値観も大きく変わってきたと思います。

たとえば、以前はマスクをしたまま話をすると失礼であるという感覚がありましたが、いまは逆で、マスクをしないで話をすると、白い目で見られてしまいます。価値観が180度変わった好例だと思います。

テレワークが進み、地方移住が加速しているというニュースが流れていますが、それはほんの一部の人だけだと思います。非難を覚悟で言えば、田舎で得られるメリットが少なすぎるのです。私は依然として都会のメリットが大きいため、移住は進まないと考えています。

まず、安い家を買ったとしてもリセールする相手がいません。それに子供が進学するとおそらく都市部の大学へ行きます。仮にそうでなかったとしても就職すれば都市部に出るはずです。やはり都市部に人が集中します。

それに、田舎に移住すると地域社会というものが存在して、都会から来た人間にとっては非常に煩わしいものです。それを受け入れるのは本当に覚悟が必要です。因みに私はそれが嫌で田舎を出た人間です。どうしても田舎に住みたいという人は、別荘地に住むべきです。別荘地であればみんなよそ者ですから、地域のしがらみはそれほどありません。

私が地方で一番恐れているのが、人口減少はもちろんのことですが、インフラの劣化です。老朽化で渡れない橋が全国にどれだけあるでしょうか?こちらの記事をご一読ください。

https://www.sbbit.jp/article/cont1/33242

水道管などもかなりヤバい状態のはずです。私は地方に会社を持っていますが、保険料や地方税が高くなっています。不便な場所なのに税金が高いなら出て行きますよ!と思ってしまいます。

2人しか住民がいない限界集落に橋がかかっていて、その橋のメンテナンス費用が年間2,000万円かかるとしたら?と考えるとかなり無理なゲームになっているように思います。