以前から気になっていたのですが、なかなか読む機会がなかった本です。実際に読んでみると期待通り、読み応えのある本でした。天草エアラインはプロペラ機が1機しかないとい、スタッフがフレンドリーであり、機内のパンフレットの手作り感が素晴らしいとマニアの間では乗りたい人が多いエアラインでもあります。私も機会があればと思っていたのですが、台風が来ていて搭乗できませんでした。それでもいつかは乗りたいと、今でもチャンスをうかがっています。ロシアのエアロフロートも乗りたいですが、天草エアラインはそれ以上に乗りたい気持ちがあります。
前社長の奥島氏が倒産寸前だった天草エアラインを立て直すために奮闘努力した日記のような読み物ですが、改善へのプロセスが明確に記されており、航空会社でなくても応用できる経営改善案がたくさん盛り込まれています。こんなことを言ってしまい、まずかったな。こんなことを言われてショックだった。というようなことが書かれており、筆者の気持ちが文面から読み取れるのも面白いところです。巻末のお写真を拝見する限り、人柄の良さそうな印象を受けます。天草の宣伝も上手で、行きたいと思ってしまいました。