日本のゲームは勝ち負けを競わないことが多く、西洋のゲームは点数化し、勝ち負けをはっきりさせる特色があるようです。それはさておき、ビジネスの世界ではwin-winという言葉をよく耳にします。勝者がいるということは、敗者もいることになります。どこかの会社の社長とどこかの会社の社長が、win-winの関係になりますからやりましょう!のようなケースが多く、生産者もしくは販売者と消費者がwin-winになるという話はあまり聞きません。
仮に法人同士がwin-winの関係であれば、おそらく敗者は消費者です。見方によっては資金と情報がある法人同士が結託して消費者を騙すという構造になります。あまり良いwin-winとは言えません。勝者だけのゲームはありません。勝者がいれば必ず敗者もいます。win-winは流行りの言葉ではありますが、よく考えて使う必要があります。勉強ができる人ほど、教科書や本に書いてある言葉を額面通りに受け止めてしまう人が多いのですが、考えながら読む(ツッコミを入れながら読む)ことも覚えていただきたいと思います。