なぜたくさんビジネス書を読んでもお金持ちやグローバルマッチョになれないのか?

近年は電子書籍も増えましたが、「〇億稼ぐ」「月○○万稼ぐ」「不労所得」「長財布」「世界」などのキーワードの入った本が書店にたくさん並んでいます。ある出版社の社長によると、かつては「○億稼ぐ」というような本がよく売れたけど、今は「月3万円稼ぐ」というような現実的な(手が届きそうと思える金額の)本が売れているそうです。

はっきり言っておきますが、このような本を読んでもお金持ちにはなれません。読者はたとえ書いてある内容をすべて実行したとしても、稼げるかどうかは疑わしいところです。一方で確実に言えることは、著者(主催者)は必ず儲かるということです。

たとえば堀江貴文氏の本の帯で西野亮廣氏が推薦文を書いています。西野氏のファンは堀江氏の本を買うでしょうし、堀江氏のファンは西野氏の本を読む可能性が高いと言えます。

世間ではこれを相乗効果(シナジー)、Win-Winの関係と言っています。しかしWin-Winなのは当事者だけで、ファンはLoser(負け犬)です。ファンというのはそういうものだから良いのかもしれませんが、両者からお金を取られるわけです。

ファンは永遠にこのループから抜け出すことはできません。紹介が紹介を呼ぶ無限ループにはまります。稼げるのは主催者だけという蟻地獄のような無限ループです。私は使ったことがありませんが、セブンイレブンのコーヒー割引券も、無限ループです。買うと割引券がもらえ、割引券があるから買ってしまう。世の中にはAかBかという選択肢以外に「買わない」という選択肢もあります。アンドロイドかアップルかだけではなく「買わない」という選択肢もあるのです。