ネット上で公開できること、できないこと

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ネットは匿名性が高いと思われているせいか「叩く」文化があります。ご存じのことかと思いますが、老婆心ながら申し上げておくと、ネットは匿名でもなんでもありません。調べようと思えばいくらでも調べられるのです。匿名であると考え、誹謗中傷したところ、名誉棄損で訴えられ、初めて事の重大さと匿名でないことに気付いたという間抜けな人もいるそうですです。

私のブログも学生に「ネットでは随分と大人しく書いているんですね」と言われることがあります。うかつに過激なことを書くと叩かれるからです。叩かれるのはネットの文化なのかもしれませんが、叩かれて気持ちの良い人はいません。私も人間ですから、やはり嫌な気分になります。性格上、「やーめた」となってしまいます。

誤字脱字、誤った情報の指摘などは本当にありがたく思います。一方で、「その考え方は違うだろう!考え直せ!」というご意見(お叱り?)を匿名でいただいても、ありがたくも何ともありません。ご自身の意見を本名でいただけるのは、様々な考え方があるのを知るうえで重要ですが、匿名でお叱りを受けても「あなたは誰ですか?」となるだけでなく、自分の意見の押し付けにしか聞こえません。主張したいことがあれば自分で情報発信してください。

そもそもこのブログも学生の要望によって始まったわけで、自分で情報発信をしたいと思って始めたわけではありません。私は顔の見えないコミュニケーションはできる限りとりたくないと考えています。日常のコミュニケーションにおける非言語的コミュニケーションの割合は50%を超えるとも言われていますから、顔の見えないコミュニケーションでは真意が伝わりにくいのです。あくまでも私のことを知っている学生に暇つぶしに読んでもらうこと、もしくは拙著の読者の方々が追加情報として読んでいただくことを目的としています。 ネット社会全般に言えることですが、これからますますインターネット関連の訴訟は増えていくことでしょう。繰り返しになりますが、インターネット上の書き込み等は匿名ではないのでくれぐれもご注意ください。