普段気にかけることはないと思いますが、キャラメルには溝があります。なぜ溝があるか考えたことがありますか?ペタっと密着しないような機械の仕様だと思っていたのですが、実は原価調整のためにあるそうです。
原価が高くなればこの溝を深くして量を減らし、安くなれば溝を浅くして元の量に調整します。但し、実際に原材料費が安くなったからといって溝を浅くするかは定かではありません。儲かればいいという企業も多いですから。
価格は据え置きであっても内容量が減ることはよくあります。最近ではネットユーザーが秤に乗せたり個数を数えたりして投稿するので、企業も迂闊にこの手を使えなくなってきています。
では、原価調整に代わる方法で利益を上げるためにはどのような方法があるか考えると、手っ取り早いのは原材料の品質を落とすことです。多少品質を落としたところで消費者はわからないことを経営者は知っています。
安物のワインを高級ワインのボトルに入れて出しても、「香りに深みがあり、エントリーは直線的で・・・さすが高級ワイン」とソムリエのようなコメントを残す人もいることでしょう。本物の味がわかる人などそうそういないのです。
キャラメルの溝は生き残るための知恵であり、経営努力と言えばそうなのですが、消費者を欺いているように思え、決して良い方法には思えません。端的に言えばセコい。こんな時代ですから、量を密かに増やしたらいいのではないでしょうか。きっと誰かが気づき、ネットにアップします。そこから「お〜、この会社やるな!」みたいな流れにはならないでしょうか。楽観的すぎますかね。
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