「働くもの食うべからず」と言われると、一生懸命働かなければいけないと考えるのは真面目な日本人だけなのかもしれません。私はどうしても物事をうがった見方をしてしまう傾向があります。まず、この言葉に対して本当にそうなのだろうかと考えます。私の知り合いのお金持ちは身を粉にして働いている感じではありません。むしろ不労所得が多いような気がします。不労所得と言うくらいですから、働きません。そもそも一生懸命働いたからといって稼げるかも疑問です。また別の機会にお話ししますが、働くこととお金を稼ぐことは相関性がとても低いのです。
次に、この言葉は誰が最初に発したのかと考えます。資本家が労働者を働かせるために言ったのかもしれません。はたまた為政者が税金を巻き上げるために一生懸命働かせる口実を作るために発したのかもしれません。働かない息子に対して親が見かねて発した言葉かもしれません。普段当たり前だと思っていることを、立ち止まってもう一度考え直すということも時には必要なことなのかもしれません。
追記:先日、大学院生が「働いたら負け」とプリントされているTシャツを着ているのを目にしました。