消費税率を見ると日本は欧米に比べて低いとよく言われます。しかしこれは詭弁であって、日本人が払っている税金は世界でもトップクラスのはずです。なぜなら、税金の種類が多く、さらに二重課税があるからです。
有名な二重課税はガソリン税、酒税、たばこ税です。たとえば酒税は商品代金に含まれており、それに消費税が課せられています。英語で言うとTax on Taxの状態です。また、軽油税を脱税するニュースは新聞やニュースでも頻繁に取り上げられます。自動車関連の税金は非常に多く、自動車は税金のかたまりと言ってもいいかもしれません。そもそもこんなに小さな国に、これだけの自動車メーカーがひしめき合っているのは、世界的に見れば異常なのです。
税金を課すとき、国または自治体は詭弁を使います。要は屁理屈をこねるのです。国や官僚は税金を上げたいわけですから、選挙のときは減税をマニフェストに入れて実行する議員を選ぶべきです。
税率を上げたり、新たな税金を課すのはまだ分かりやすいのですが、隠れ課税は恐ろしいです。たとえば、今まであった控除枠をなくすこと。つまりは多くの税金を払うことになるので、実質、増税と言えます。
銀行の利子もそうです。日本の金利は世界一低いのではないでしょうか。本来はもらえるはずのものをもらえないのですから、これもある意味では増税。さらに利子からも20%(国税15%、地方税5%)の税金が引かれます。
公共サービス、医療福祉、教育の充実と言いますが、住民票を取るのにもお金がかかり、学費も、医療費もかかります。私たちは公務員を養うために税金払っていると言っても過言ではありません。
忙しい公務員もいる、一生懸命やっている公務員もいるとの反論を受けることがありますが、そもそもやらなくていいことをやっているケースがほとんどです。自分たちで複雑なルールを決めてそれを実行するというマッチポンプのようなものです。
仕事を効率化した公務員、経費を削減した公務員、住民のためになるサービスを創出した公務員、不要な経費を大きく削減した公務員には年収1億円払っても良いと思います。役に立たない公務員には1円でも払いたくありません。
これから日本はさらなる経済停滞と大増税に苦しめられる気がします。