産まれてから死ぬまで人は悩みが尽きません。まずは出産により生を受けますが、昔は命がけでした。(今もですが)産まれてきたら、五体満足であるか気になります。言葉を話すのが遅いのではないか、まだ立たないのか、成長が遅いのではないかと、様々なことが気になります。
幼稚園に入るようになると(もっと前の場合もありますが)習い事競争が始まります。小学校受験、中学校受験、高校受験、大学受験、就活とずっと競争が続きます。日本の場合は出身校によってすべてを判断されるという地獄です。
競争社会にもかかわらず、そうでないかのように植え付ける教育に疑問を抱きます。幼稚園の運動会の短距離走で、ゴール手前で止まり手をつないでゴールをする意味はあるのでしょうか?また、発表会で平等に役を割り振るのにも疑問です。
会社に入ったら出世競争がスタートします。また、結婚という文字もちらついてきます。家庭を持つことになったら今度はマイホームという話になります。価値が下がるだけの不動産を一生をかけて購入します。子育てをしているとあれよあれよという間に子供は成長し、自分は年を取ります。自分の親が介護で大変だと嘆いているうちに、自分も体の調子が悪くなり介護される側になります。老後の費用は足りるのか、子どもに迷惑をかけてはいけないなど、悩みは尽きません。このように考えると人生は辛いだけかもしれません。
しかしながら逆転の発想をしてみてはどうでしょうか?たとえば「競争をしない」という選択肢もあるはずです。競争をしなければ受験戦争や出世競争からは逃れることができます。また、無理にマイホームを買わなければ、負担は少なく、ライフスタイルや収入に応じて引っ越すことができます。結婚だって無理にする必要はありません。老後も面倒を見てくれるような国に若い時に移住すれば心配は低減されます。
十人十色と言いつつも日本人の多くは同じような人生を歩んでいます。先が分かっているのですから先手を打つこともできるはずです。若い時にこそ、人生について真剣に考えてみてはいかがでしょうか?