さんずいが「水」を意味するように、英語にも語源が存在します。ギリシャ語起源かラテン語起源かの区別はありますが、学習者はそれほど気にする必要はありません。
語源を覚えると、単語を覚えやすくなったり(忘れにくくもなる)、道の単語に遭遇したとき、意味を推測できるなどいいことづくめです。
近年はイラストを多用した語源の本も多数出版されているので参考にすると良いでしょう。前置詞もそうですが、語源もイメージが大切です。
実際に学習を進めると、なかには語源とかけ離れたように思える単語が記載されていることがあります。それらの単語は一瞥すると語源とは関係がないように思えますが、実は大いに関係があったりします。
例えばmaxは「最大」を意味します。ですから、maximumが「最大限」を意味するのは理解できます。しかしながらmaxim「格言」がそこに並べられていると、関係性を理解することができません。格言は「最も偉大な命題」という意味と考えることができますから、やはり「最も上」ということになります。
【語源の構成】
基本的には以下、3つの構成になっていますが、接頭辞と語根は見分けがつきにくい場合もあります。あまりこだわる必要はありません。
1. 接頭辞+語根
2. 接頭辞+語根+接尾辞
3. 語根+接尾辞
接頭辞は主に単語の方向性を示します。たとえばin, imは「否定」を意味します。possibleの「否定」「反対方向」がimpossibleです。abは「離れている」という意味です。absentはsend=sit、座っている状態から離れているから「欠席」、abnormalはnormalから離れているから「異常」という意味になります。
語根はコアとも言われ、意味の中心になります。いわゆる基本語彙として習うような単語です。ここは語源の重要ポイントです。語源の本で紹介されているものはほとんどこの語根についてです。
接尾辞は単語の最後について品詞を示します。mentで終わったら名詞、lyで終わったら副詞です。但し、friendly, costlyのようにlyで終わっても副詞ではない例外もありますので注意してください。
それでは語源を覚えたら得だと思えるようなものをざっと見ていきましょう。
manu=手
manual=
manufacture=
manicure=
*manu/maniのように多少綴りかが割ることにも注意してください。
ped=足
pedicure
pedal
centipede
tetra pod
bio=生
biology
biography
symbiotic
aqua=水
aquarium
Aquarius
mono/uni=1
union
uniform
monotone
bi=2
bicycle
bilingual
bisexual
try=3
tricycle
triangle
tripod
triathlon