クラウドファンディングで時間を買う

時間は買うものです。高速道路に乗る、特急に乗る、飛行機に乗る、すべて時間を買っていると考えられます。時間は平等と言いますが、実際は平等ではありません。平等なのは、1秒は誰にとっても1秒ということだけで、1秒の価値、利用方法などは平等ではないのです。

サラリーマンの場合、1日に8時間ほど働きます。そのためには食事をしたり、睡眠をとったりしなければなりません。身だしなみを整える時間や通勤時間も必要です。睡眠に6時間、食事や身だしなみに1時間、通勤に1時間、計16時間です。1日は24時間ですから、自由になる時間は8時間です。一方、資産家で働く必要のない人は、決まった労働時間はありません。睡眠をとらなくても良いですし、通勤や人のために身だしなみを整える必要もありません。睡眠は必要ですが、使おうと思えば24時間を自由に使えるわけです。

話を表題に戻しましょう。起業するときは何百万円か何千万円か先立つものを貯めてから事業を起こすのが定番でした。しかしそれでは時代の流れについていけないのです。時間が経つと旬の時期を逃してしまうことがあるのです。そこで借り入れをするという考えが出てきます。ローンは期限の利益を得ることができます。つまりお金を借りてはいるのですが、ある意味では時間を買っているのです。

現代ではさらに便利になって、銀行の審査すらいらなくなりました。(銀行の審査もAIがするようになると言われています。)それがクラウドファンディングです。有名どころではkickstarterやindigogoなどがあります。(日本にもcampfireなどいくつかクラウドファンディングのサイトがあるようです。)自分で目標金額を定め、プロジェクトの説明をすると、興味がある人が投資をしてくれるのです。そんなので本当にお金が集まるのか眉唾の人もいるかもしれませんが、集まるのです。

信じられないかもしれませんが、ネット上でこんなものが欲しいとリストを作っておき、仕事を辞めてお金がないので欲しいものリストから何かプレゼントしてくださいというネットで物乞いをする人が多数います。だれも寄付しないだろうと思いがちですが、じつはかなり買ってもらえるそうです。もちろん厳しいお言葉を受けることもあるでしょうが、私たちが思う以上に物やお金が集まるようです。試してみるのも悪くなさそうですね。