古いものはお金になる

歳をとると物を捨てられなくなります。一生使わないであろうと思われるようなものを、いつか使うだろうと、後生大事にしまっておくことが多いようです。結局使わないことが多いのだから、はじめから買わなければいいのにと思ってしましますが、一概にそのように言えないこともあるようです。

古いものは時間が経つにつれ、壊れたり、買い替えで捨てられたりして数が減ります。数が減れば希少性が出てきます。そこにそのものを欲しい人がたくさん現れると、需給バランスが崩れ、高値を付けることになります。

限定品なども同じことです。生産数が少ないのですから、はじめから希少性があります。問題は手に入れられるかということです。運良く手に入れることができれば、あとは待つだけです。

私たちが買うもののほとんどは、時間の経過とともに価値が減少する、もしくは価値がなくなります。ですから、そのようなものはできる限り買わないようにします。代わりに、希少性が出そうなものを買います。それが使う予定があるものであれば、2個買って、ひとつは使い、ひとつは寝かせておきます。商品価値が倍になれば、無料で商品を手に入れ、使用することができたことになります。実際には倍どころか、数十倍、何百倍、何千倍になることもありますから、株や不動産投資よりもずっと効率が良いと言えます。

会社は新規事業を展開しなければ存続することができません。老化して体力がなくなっていくのです。不動産(建物)は、城や古民家などの特殊物件でない限り、時の経過とともに評価額は下がり、劣化します。一方、アンティークやクラシックと呼ばれるようなものは、時の経過とともに価値が増大します。

一般的に時の経過とともに価値が増えることで知られているものは以下の通りです。

  • ワイン
  • ウイスキー
  • クラシックカー
  • 時計
  • 楽器
  • 家具
  • アイドル関連グッズ

初期投資がかかることは間違いありませんが、たとえばレゴブロックの限定品なども数年で買った価格よりも高くなることがあります。子どもが使ってよだれで汚れたようなレゴブロックが新品よりも高く売られていたことに驚いたことがあります。ここだけの話ですが、刀剣などもマニアの間では高値が付きます。但し、許可を取らないと銃刀法違反で捕まりますからご注意ください。他にもたくさんあるのですが、オンラインではここまでにしておきます。

追記

確かハーバードビジネスレビューに最高の投資法はワインを2本買い、1本は自分で飲み、1本は頃合いを見て売るのが株よりもパフォーマンスが高いとの研究が掲載されていたように思います。