ハイテクはローテク

人でなくても良いと聞くとコンピュータ、とりわけAIを想像してしまいますが、ハイテクの陰にはローテクありと言われています。最先端であるロケットの部品の一部が町工場で作られているのはあまりにも有名な事実です。

いつも思うのですが、ハイテクはやたらと高額なことが多いような気がします。(Raspberry PiのようなIoT関連のパーツは激安ですが)ハイテクを導入するよりも人件費が安い人を雇った方が利益が出るとなると、ハイテクは普及しません。たとえば食洗器が100万円、アルバイトの時給が300円だったら、食洗器は不要と考えるオーナーが多いことでしょう。安い人件費は最新テクノロジーでも敵わないのです。逆を言えば人件費の安さは最大の武器なのです。

しかし人件費は年々上がります。実際は上がらなくても上がることになっています。人件費が年々上がることはオーナーにとって悩ましいところです。経験を積み、生産性が上がるのであればまだしも、給与の上昇に見合うような生産性は見込まれないことがほとんどです。

そう考えると、動物は意外と良いかもしれません。除草をヤギや羊にさせるのはグッドアイデアです。人件費(人ではありませんが)はかかりません。草の少ない時期は逆に餌代がかかったり、ワクチン接種、柵の設置などの費用は掛かりますが、人間が草刈りをするよりも、ルンバのような草刈りロボットを導入するよりもはるかに低コストで運用できそうです。