為替相場は需給ではなく政治で動きます。基本的にはアメリカが力を握っています。需給だけで決まるのであれば理論値どおりになるはずです。もちろん、為替操作は禁止されていますから、表向きには「やっていない」ことになっているわけです。為替操作するだけで景気をある程度コントロールできるのですから、使わない手はありません。
実際に、為替は意図的に操作されているので、理論で考えても儲けることはできないのです。もしもどうしても理論で考えたいのであれば、やってみてください。キットソンをすると思います。心理学を駆使するのは多少役立つかもしれません。このような材料が出たら個人投資家はどう動くか、機関投資家はどう動くかということを考えるのです。
雇用統計などは為替や株価が上下する材料ですが、日本に住んでいてアメリカの雇用状況を肌で感じることはできません。では、アメリカに住んでいれば分かるのかと言えば必ずしもそうとは言えません。安倍政権で景気が良くなったことになっていますが、そのように感じている日本人は少数だと思います。統計はあくまでも意図的な統計なのです。統計を出すためには非常に多くのデータが必要です。そのデータを出すためには多くの人材がかかわっています。
インサイダー取引になりますが、FXで買っている人は、そのような関係者かたまたま予想が当たった人です。たまたま当たった人は後付で理論を考え本を出します。ですから、その通りに実践しても儲からないのです。一方、インサイダーには、違法ですが、再現性があります。
このようなお話を学校の先生方に言っても理解されないようです。学校の先生というのは真面目というか、頭が固いというか、社会経験が少ないというか、このあたりのお話をしても、あなたは何を言っているのですか?教科書にはそのようなことは書いていませんよという感じで完全否定されることが多い気がします。
しかし世の中というのは非常に不公平なものなのです。