映画などを見ていると、A for Alphaなど、聞き取りにくいときに、単語を代用することがあります。これをNATO phonetic alphabetと言います。欧米人はアジア人の名前にはなじみが薄いので、自分の名前を言うときにこれを使えると便利かもしれません。
Alfa, Bravo, Charlie, Delta, Echo, Foxtrot, Golf, Hotel, India, Juliett, Kilo, Lima, Mike, November, Oscar, Papa, Quebec, Romeo, Sierra, Tango, Uniform, Victor, Whiskey, X-ray, Yankee, Zulu.
日本語でも同じような仕組みがあります。漢字を伝えるときに、偏や代表的な漢字を例に出すことがあると思います。たとえば、彦は「彦根」の彦ですというようなときです。例が一般的なものであればあるほど分かりやすく、難単語では意味がありません。実は日本語にも「通話表」なるものがあります。通信方法が音声だった頃に使われていました。
ア:明日のア
イ:いろはのイ
ウ:上野のウ
エ:英語のエ
オ:大阪のオ
地名が多く使われているだけでなく、例に挙げている単語に、日本文化、時代を感じます。