和歌山県の一部の地域では、ざ行がだ行になるそうです。日産自動車の名車「フェアレディゼット」は「フェアレディデット」になってしまうそうです。Zはクールな感じがしますが、デッドはdeadを連想してしまいます。
テレビでも地方の人が話している場面で字幕が入ったりすることがあります。確かに東北地方の田舎に行くと、同じ日本語でも上手に聞き取れないことがあります。東京から離れると包含がきつくなるかと思いきや、北海道に東北のような表現はなく、標準語に近かったりします。私の知人は小学生の頃、大阪の教科書は関西弁で書いてあると思っていたそうです。
お話を和歌山に戻します。ある方から聞いたお話が面白かったので、おすそ分け。和歌山県のある地方の方のお話です。その方が中学生の頃、テストの解答に「絶対王政」と書きたかったのですが、漢字が思い出せず、ひらがなで「でったい王政」と書いたそうです。それに対して先生は、「そっちの「で」じゃないほうの「で」だ」とコメントしたそうです。
言葉とは本当に面白いものです。ほんの少し場所が変わっただけでも名称が異なったり、習慣が異なったり。逆に遠く離れた場所で故郷と同じ習慣があったりします。様々な経験をしながら人は成長していくのだと思います。郷に入れば郷に従えと言いますが、是非、色々な郷に入っていただきたいと思います。しかし、言葉は親から引き継いだアイデンティティのひとつなので、捨てることはしないでほしいと思います。