戦争はいかなる理由があっても正当化されるべきではありません。戦争が勃発して最大の被害を被るのは例外なく弱者です。政府筋、大企業に近くなればなるほど、地位が上になればなるほど被害は小さくなります。弱者は最大のリスクを負わされるにもかかわらずリターンはほとんどありません。
何年か前に平和祈念資料館を訪れました。白人の女性が立っていられないほど号泣しており、旦那さんと思われる人が支えていました。ハンカチで目を抑えながら嗚咽と共に何か言葉を発していたのですが聞き取ることはできませんでした。
その光景を見て私の目にも涙が浮かんで来ました。年のせいで涙腺が緩くなって来たのでしょうか。戦争に対して一般人の感覚は悲劇でしかありません。それは人種や国籍などとは関係ありません。そのご夫婦がどこの国からか来たのかはわかりませんが、海を越え、日本に来て原爆ドームを訪れ、目にした戦争の惨禍を決して忘れることはないでしょう。どの国においても一般人は被害者なのです。国のトップが原爆ドームを訪れて演じた茶番劇には何の感情も湧かないのは私だけではないはずです。
コロナが蔓延するいまでも、一般人への情報は制限されています。現場は大変なことになっているのに情報はコントロールされています。戦争から何を学んだのでしょうか。