かなり前のお話です。早朝、JR大阪駅を降りると若い女性の長蛇の列に遭遇しました。列の先が何か気になり、探してみると、化粧直しなどができるスペースでした。なぜ?家でやってくればいいのに。と思いましたが、お客さんがどこから来ているか観察すると、どうやら長距離バスターミナルから流れてきているようでした。そこで合点が行きました。長距離バスで移動する間に、寝癖がつき、化粧は就寝前に落としてしまった。だからメイクルームが必要なのだと。化粧くらいであればバスの車内や駅のトイレでもできるかもしれませんが、さすがにドライヤーを使ったり、髪を巻いたりはできません。顧客ニーズに基づいた素晴らしいサービスだと関心を抱きました。
私は中に入っていませんのでわかりませんが、おそらく化粧品等も販売していると思われます。ひょっとすると試供品などの提供をして化粧品メーカーとタイアップしているかもしれません。おそらくスマホの充電もできるはずです。
プロダクトアウトとは自社の作りたいもの、もしくは作れるものをマーケットに送り込むことです。一方、マーケットインとはマーケットのニーズをくみ取り製品開発を行うことです。
コロナで長距離バスの需要も激減し、それに応じて利用者も激減したと思いますが、いま、どんな状況か少し気になっています。