お金で買えないものはほとんどない

ホリエモンこと堀江貴文氏は以前、お金で何でも買えると発言し非難を浴びました。多くの人が否定したくなる気持ちもわからなくはないのですが、現実的に考えると、やはりお金でほとんどのものが買えます。ここで注意していただきたいのは「すべて」や「なんでも」ではなく「ほとんど」であることです。すべては買うことができませんが、ほとんどのものは買うことができます。

houseは買えるがhomeは買えないという言葉があります。homeは人がいる建物を指しますので、言い換えれば家庭を意味します。誰もいない家に帰ってきてI’m home.(ただいま)ということはあまりないと思います。とにかく人がいれば家庭と言うのであれば、同居人を探せばよいことになります。ただで住んでいいいよ、一緒に住んだらお金をあげるよと言えば、いくらでも同居人は見つかることでしょう。

夫婦と子供が同居しているユニットを家庭と呼ぶのであれば、結婚して子供を作れば良いことになります。年収が高ければ結婚相談所ですぐに相手は見つかることでしょう。年収の低い男性は結婚は贅沢だと考えているそうです。また、年収が低いため、結婚する気にならない人も少なくないそうです。このようなことを考慮すると、パートナー探しはお金次第ということになりそうです。家庭という概念は非常に難しく、子供がいるから離婚しないという仮面夫婦も少なくありません。このケースでも表面上は家庭として成立しています。

時間は、当たり前ですが買うことができます。高速道路に乗る、特急に乗る、飛行機に乗る、人に仕事を任せる、能力のある人を雇う(自分がその能力を身につける時間を節約できます)など数え上げればきりがありません。愛も時間も買うことができるのですから、ほとんどのものを買うことができると言えます。但し、本当の愛、親子の愛のような無償の愛はお金で買えるものではありません。また、映画のような友情が存在するか私のような未熟者には分かりませんが、もしあるとすればそのようなものもお金では買えないかもしれません。信用も然りです。銀行の言う信用は資産にすぎませんからお金で解決することができます。しかしながら約束を守る、時間厳守など人と人の信用も蓄積であり、買うことができないものでしょう。